1. 期末試験そのものの結果

期末試験

受験者数は69人でした。期末試験(1問18点,計72点満点)の平均点は28.7点,最高点は54点,最低点は0点,中央値(メディアン)は29点でした。なお,平均点では小数点第二位が四捨五入されています(以下同じ)。また,平均点と中央値とでは非受験者は除外されています(以下同じ)。

期末試験の点数表
最大 最小 平均 中央
試験合計(72点満点) 54 0 28.7 29
[1](知識)(18点満点) 18 0 9.3 10
[2](自由)(18点満点) 18 0 3.4 2
[3](熟練)(18点満点) 17 0 7.4 6
[4](テクノロジー)(18点満点) 17 0 8.5 10
ヒストグラム

以上,期末試験のみの結果のヒストグラム(=度数柱状図)は以下のとおりです。

最頻値(モード)である24点が頂点とする山において,中央値(メディアン)である29点よりもやや左に重心があるように見える。

2. 平常点

授業内小レポート

ビデオを観ての授業内小レポート(8点満点)は4回行なわれました(合計32点満点)。採点ポイントは以下の通り。

  • ビデオをきちんと見ていたか。(漠然とした抽象的な一般論しか書かれていないレポートは駄目)
  • 論評が論理的であったかどうか。(論評は感想・疑問でもOK。なお,論評が無くビデオの粗筋しか書かれていないレポートは減点)

その他,個々の回については,採点において以下のポイントを重視しました(つまり,これができていない感想文を減点しました)。

07月05日(鉄鋼)
  • 厚板工場の部分と生産管理の部分との両方を取り挙げているか
07月12日(自動車)
  • アメリカでの問題と日本での問題との両方を取り挙げているか
07月19日(電機)
  • 他の追随を許さない性能による差別化戦略とパテント戦略との両方を取り挙げているか

各小レポートの平均点(レポート未提出者および定期試験未受験者は除く)は以下の通り(小数点第二位四捨五入)。

小レポートの平均点
レポート提出者数(人) 平均点(点)
06月28日(半導体)(8点満点) 39 5.5
07月05日(鉄鋼)(8点満点) 50 4.8
07月12日(自動車)(8点満点) 54 4.7
07月19日(電機)(8点満点) 54 5.5

なお,レポートを提出していても期末試験を受験しなかった者については,「レポート提出者」としてカウントしていません。

リアクションペーパー

授業内レポートを課していない回には,随時,リアクションペーパーを受け付けていました。リアクションペーパー提出には最大3点のボーナス点を加点しました。

3. 成績評価の結果(総計)

成績評価は,(1)上記試験点数(72点満点)(2)に,ビデオを観ての授業内小レポート点数(各8点満点,合計32点満点)を加算したもの(合計104点満点)に基づき(試験点数の割合が約69.2%,小レポート点数の割合が約30.8%),(3)これにリアクションペーパーの点をボーナス点として加算して,行なわれました。

試験点数+平常点

以上の合計点は以下の通りです。

試験点数+平常点の総計
最大 最小 平均 中央
総計(104点満点) 80 8 43.3 43
底上げ措置

底上げ措置は行いませんでした。

例外的措置

例外的な救済措置として,[試験点数+平常点]が

  1. 70点以上である場合にはS
  2. 55点以上70点未満である場合にはA
  3. 45点以上55点未満である場合にはB
  4. 30点以上45点未満である場合にはC

に切り上げました。

ヒストグラム

以上,試験点数+平常点の結果のヒストグラム(=度数柱状図)は以下のとおりです。

最頻値(モード)は48点であるが,それを別とすると,中央値(メディアン)である43点を頂上とする,ほぼ左右対象的な山のように見える。

最終結果
成績分布
点数 人数 割合
S 3 4%
A 10 12%
B 18 22%
C 28 34%
D 10 12%
× 13 16%
成績分布の円グラフ


4. 総評

一見して明らかな通り,定期試験については,[2]の平均点が抜きんでて低くなっています。複数回にまたがる問題を扱っているので,難易度が上がったようです。個人的には,両者(どの人類社会にも共通なレベルと,市場社会に特有なレベル)の関連は『3. 市場社会のイメージ』の講義で強調して述べたつもりなので,同回の講義を聴いていた学生は満点の半分(9点)以上の点数をとれたとは思うのですが。その他には,答案を見ると,ヒントで却ってミスリードされてしまった学生もいたようです。