1. 期末試験そのものの結果

期末試験

受験者数は25人でした。期末試験(80点満点)の最高点は77点,最低点は12点,平均点は42.5点,中央値(メディアン)は45点でした。なお,平均点では小数点第二位が四捨五入されています(以下同じ)。また,平均点と中央値とでは非受験者は除外されています(以下同じ)。

期末試験の点数表
最大 最小 平均 中央
試験合計(80点満点) 77 12 42.5 45
[1]私的所有一般(20点満点) 20 3 12.2 12
[2]銀行制度(20点満点) 19 3 12.4 13
[3]株式会社その1(20点満点) 20 0 6.2 4
[4]株式会社その2(20点満点) 20 0 11.8 12

[3]の平均点だけが低くなっていますが,これは点数が0点あるいは0点に近い点を取った人が多かったせいです。しかし,きちんと満点あるいは満点に近い人点を取れた人もいるので,[3]は学生間で理解度に違いが表れた問題だと解釈し,底上げ等を行わずにこのまま採点しました。

ヒストグラム

以上,期末試験のみの結果のヒストグラム(=度数柱状図)は以下のとおりです。80点満点ってことにご注意ください。

最頻値は45点の3人。45点を頂点としてほぼ対称的に分散しているように見える。

2. 平常点

授業内小レポート

ビデオを観ての授業内小レポート(6点満点)は2回行なわれました。採点ポイントは以下の通り。

  • ビデオをきちんと見ていたか。(漠然とした抽象的な一般論しか書かれていないレポートは駄目)
  • 論評が論理的であったかどうか。(論評は感想・疑問でもOK。なお,論評が無くビデオの粗筋しか書かれていないレポートは減点)
課題レポート

岩井克人『会社はだれのものか』を読んで,課題レポート(22点満点)を提出して頂きました。採点ポイントは以下の通り。

  • 自分の意見が論理的に書けているか。また意見の長さが量的に十分か。
  • 筆者の意見を正しく要約しているか。
  • 他の学生のレポートあるいは外部で公開されているドキュメント(特にWebリソース)等を写していないか。

丸写し以外の採点ポイントについては,ぶっちゃけかなり甘めに採点しました。

平常点合計

各レポートの平均点は以下の通り。

レポートの平均点
レポート提出者数(人) レポート提出者平均(点) 期末試験受験者平均(点)
10月21日講義内提出[一国政府と世界市場](6点満点中) 18 3.9 2.8
11月11日講義内提出[ユーロ](6点満点中) 18 3.9 2.8
01月13日締切[岩井克人『会社はだれのものか』](22点満点中) 15 19.3 11.6

なお,レポートを提出していても期末試験を受験しなかった者については,「レポート提出者」としてカウントしていません。

3. 成績評価の結果(総計)

成績評価は,上記試験点数(80点満点)に,ビデオを観ての授業内小レポート点数(各6点満点,合計12点満点)および本を読んでの課題レポート点数(22点満点)を加算したもの(合計114点満点)に基づいて行なわれました。合計114点というのは中途半端な点数ですが,期末試験4問80点満点を前提した上で,シラバス通り期末試験:平常点が70:30に近付くように調節した結果です。

試験点数+平常点

以上の合計点は以下の通りです。

試験点数+平常点の総計
最大 最小 平均 中央
総計(114点満点) 103 16 59.8 59
底上げ措置

今回は底上げ措置は一切行いませんでした。

例外的措置
  • D→Cの切り上げ:[試験点数+平常点]が40点以上60点未満である場合には,例外的な救済措置として,Cとして採点しました。

  • C→Bの切り上げ:[試験点数+平常点]が60点以上80点未満である場合には,Bとして採点しました。

最終結果
成績分布
点数 人数
S 5
A 2
B 5
C 8
D 9

なお,Dの人数には期末試験を欠席した者4名が含まれています。

総評

学生間で点数差がかなりはっきり出た試験でした。底上げ措置を行わなかった分,政治経済学1よりも厳しい採点になったと思います。