Webで公開されているPDF形式のスライド配付資料は:
2013年度までは読み上げ困難でした。しかし,2014年度からは読み上げに対応しています。
2013年度までは,教室で配布されたものと全く同じレイアウトのものが提供されていました。しかし,2014年度からは,教室で配布されたものとやや異なるフォントを用いて作成されています。
この講義では,スライド配布資料の主要テキストにPostScriptでアウトラインが定義されたOpenTypeフォントを使用しています。PostScriptでアウトラインが定義されたOpenTypeフォントを埋め込んだMicrosoft PowerPoint配付資料を:
一方で,Adobe Acrobat Proを使ってPDFとして出力しようとすると,OpenTypeフォントは埋め込まれますが,ドキュメントが構造化されません。その結果として,Adobe Reader等で,ドキュメントを正しい順序で読み上げることができません。
他方で,Microsoft PowerPointの組み込みの機能を使ってPDFとして出力すると,ドキュメントが構造化されはしますが,上記のフォントは埋め込まれません(TrueTypeフォントは埋め込むことができます)。その結果として:
まず,──こちらは大したことではないのですが──,解像度が高いので紙に印刷してもほとんど目立ちませんが,画面上で拡大すると文字がギザギザになってしまいます。
また,──こちらの方がユーザビリティ上重要ですが──,テキストの選択およびコピーに支障が生じます。
Web配布版については,2013年度までは上記「一方で」の方法でPDF出力していました。2014年度からは,以下の方法で出力しています:
PostScriptでアウトラインが定義されたOpenTypeフォントを,グリフイメージがよく似たTrueTypeフォントで置き換える。
その上で,Microsoft PowerPointの組み込みの機能を使って,このTrueTypeフォントを埋め込み,タグ付きPDFとして出力するようにする。